断頭台には慈悲がある 〜異世界で好き勝手やってたら現地人が歯向かってきたけどそれはそれで楽しそうだよね〜
天馬英仙
プロローグ
王の談話
雨。
......嘘だ。さっきまで、雲一つ無い青空の下でコーヒーを飲んでいた筈。街から外れた小さな店で。客だって他にいた。少なかったが。......なのにどうして、私は今、土砂降りの中塵と鉄の味を思い知るので精一杯になっているんだ......?
それで私は、周りを確かめる為に身体を上に向けたんだよ。凄く痛かったとも!だが背に腹は代えられないじゃあ無いか。......今のは忘れてくれたまえ。と言っても、私が一早く行動を起こしたお陰で君達は助かったんだからお礼を言われる筋合いはあると思うがねぇ。
......あぁどうもどうも、それ程でもあるさ。話を戻そう。やはり我々がこんな妙ちくりんな世界に突然飛ばされる羽目になったのは、あの妙ちくりんな『オーロラ』の仕業と見て間違い無いだろう。......身体を上に向けて空を見上げた時、土砂降りでもお構い無しにあの光が揺らいでいた。
我々を嗤うように、見下すように、ね。
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