俺、賢者になりました!!~いえ、正確には【賢者の魔導書】なのですが…

九太郎

序章

※この作品の主人公は念話で会話しているので『』は主人公のセリフとなっています。


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運命とは皮肉である。

”あの時”にこうしていたら

”あの時”に何もしていなかったから

一つの事で嬉しいことや悲しいこと沢山ある…そんな「もしも」

もしも…

もしも…あの時に俺は別の行動していたら…どうなっていたのだろう?

……運命とは皮肉である。

今と比べてしまい、別の運命を知りたくなってしまう…別の未来が本当に幸せなんてわかるわけがないのに…


だがもしその運命が認められないものであるならば俺は…その運命を変えたい…

________

………

…………


『よし…ここで準備だ』

「はい…あの…」


彼女は不安げに聞く。


「大丈夫でしょうか?」


何が?とは聞かない、きっといろんなことが不安なんだろう…俺たちで勝てるのかこれに負けたらどうなるのか…作戦はうまくいくのか…自分で大丈夫なのか…

考えだしたらきりがない上に確実な答えも出せない。


『さあ? 俺にもわからない…でも確実なのは俺たちの行動でみんなの運命がすべて決まる…もちろん俺たちも…』

「…」


恐怖か緊張か…彼女は声も出ない…どちらにせよ、もう後には引けない状況だ…やるしかない


『だから…負けられないし…失敗はできないぞ…ミリア…』

「はい…」


俺は彼女を助けると決めたんだ、なら俺言うべきことは決まっている。


『ミリア』

「なんでしょうか?」

『信じている…だから俺を信じろ』

「……はい!!」


意識を集中する前に、俺はこれまでの事を思い出していた。




___________________________

どうもです~九太郎です~


皆様初めまして、あるいは別作品を読んでいただいた方はありがとうございます


ここまで読んでいただきありがとうございます。

本日はこのまま1話も連続で公開いたしますので引き続きお楽しみください!


長編デビュー緊張するぅぅぅぅ!!(皆様がお楽しみいただければ幸いです)



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