作中の歌・詩など
※本編の補足です。
本文に入れるには長かったため、こちらに一括させていただきます。
こちらに書いてある詩や伝承は『浮島生物(や陽都民)にとっての一般常識』であって、物語としての真実ではない場合がございます。
2番・5番・6番の「予言」の歌はあまり大勢には知られていません。
【童歌】
1.数え歌(776番まで続く)
そらそら はいはい そら はいはい
一つ落ちるは白の羽。灰に埋もれて土の底
二つ落とすは白の綱。根っこは届かず焼け落ちる
三つ落ちるは白の足。加えた綱はどこへ行く
2.予言の歌
残る救いはあと一つ
残る滅びはあと一つ
天の楽土は遠く去り
繋ぐ手零るる生の業
炎広がり
落ちる雫は赤茶けた
毒を水だと尊んで
飢えて救いを潰したろう
のこる救いはあと一つ
のこる滅びはあと一つ
地の底焼ける罪の子ら
空の都は燃え落ちて
皆々燃えて地へ落ちる
3.第三次スーラ侵攻の勇み詩
(ハード版)
おお焼けた森を震わせる我らが誉を聞け
金星の愛するキルートが武勇で破ったその次第を
キルートは三つの矢のみで敵を撃つ
灰を庇い灰を守り
哀れな子どもを酒宴の供とした
肉を食らう部族らを
キルートは弓を使って偉業を成す
肉と葉とを欲深巨人にむしられる日は過ぎ去った
今こそ歌い踊れ
時を手中に収めんとする傲慢極まるアーソムニカ
クラーナの目を曇らせた
化け物へと変わるもの共も
色を支配す欲深なりしファマリタも
天を自称す怠惰なりしカンヴァイアハラァも
皆三矢のうちに打ち取られん
近隣の都は一つ残らず
我らスーラの足元へ跪き
悔いの証に貢物を捧げる
4.第三次スーラ侵攻の勇み詩(スーラの俗歌)
勝ちはうれしや陽の戦
森を燃やすよ 雷が
獣の指を刎ね飛ばせ
虫の羽元をねじり切れ
まじない割って進めや進め
要は石屑 盾は
我らが戦士が進んでいくよ
5.予言の歌2
罪人進むよ 空の上
罪人進むよ 水の上
ザクロの落ちきり 枯れた枝
死のかご抱えた 白い猫
回れ回れ
罪の都と白い猫
燃えた都と白い鳥
枯れ枝残った最後のザクロ
流れ流れた 日の入りで
地の底超えて 金超えて
歩いて超えて 炎の山
歩いて超えて 水の谷
竹藪歩き 月の道
冥界超えて 龍超えて
月の裏側 真実眠る
6.流星の予言
夕に生まれた最後の子
ゆうに生まれた最後の流星
終焉の子は大地に降り立つ
やがて星降る夜を超えて
太陽冠戴いて
世界は炎に包まれる
7.愛し子の役割についての詩
月は見ている。
雷は結び、
太陽は解く。
天空は導き、
水は流れる。
炎は囲み、
金星は貫く。
海は生み出し、
大地は育む。
木は癒しを与え、
土は全てを眠らせる。
異なる命を結び合わせよ。一つの命を互いに分けよ。
未来を導き、過去は過ぎ行く。平面を囲んで形と成し、一点を貫き世界を守れ。
生みしものらに旅立ちを、育むものらを支え続けよ。疲れたものらに休息を、そして終には静かな眠りを。
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