元・最強暗殺者が国を救う(仮称)
烏丸三月
第1話 # プロローグ
男は人々から、こう呼ばれていた。
【灼眼の魔王】と
およそ人には扱えぬ膨大な魔力を行使するその姿はまさに『魔王』
グランシエール戦争において、男の力は戦況を一変させるのに十二分だった。
「この戦どうみる?」
灼眼の魔王は傍らにいた男に問いかけた。
「どうみるもなにも、お前が出てきた時点で戦況は揺るがんよ」
整った顔を苦笑で歪めながら男は言った。
[グランシエール戦争]
それは、アルストル大陸において歴史上最大の戦争である。
7つの種族がそれぞれの覇権を争い、奪い合った。
戦争は最初の小競り合いを含めると500年も続いた。
が、【灼眼の魔王】ただ一人により、戦況は大きく傾く事となる。
7種族の内、2種族が【灼眼の魔王】に滅ぼされた所で、各種族長が停戦を申し入れ、500年続いたグランシエール戦争に休止符を打った。
その後各種族間で協定が結ばれ、終戦となる。
終戦後【灼眼の魔王】は何処かへ姿を消し、その後歴史の舞台に立つことはなかった。
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