Lonely world

あおぞら

吸引夜

 真夜中が私を飲み込んでいく。そんな名をつけたのは、いつかの夜だった。



 私はいたって普通だ。どこにもいるような高校生。勉強もそこそこ、部活にも入っていて、友達も少なからずいる。

 ただ、空に飲まれることが多い。青空、曇り空、夜空など。

 飲み込まれると言っても、人が可愛いものや驚いて見入るのと同じような感じだ。

 空を見上げ、吸い込まれる感覚に陥る。そういう時は、本当の自分が見える。

 周りのことを気にせず、思っていることがポンポン頭の中に浮かんでくる。

 その瞬間を、飲み込まれると表現している。

 今日も、真夜中の空に飲み込まれていく。

 死にたい、つまらない、学校に行きたくない、絵を描きたい、小説を書きたい、など。

 この小説も、そんな瞬間の中で書いている。

 最近、何かをする意味を探している。学校に行く意味だったり、絵を描く意味、はたまた、生きる意味を探している。

 今日は、学校に行く意味について考えた。

 学校は学ぶ場所だ。授業を受けないといけない。部活も出ないといけない。

 親が行けというから、友達も行ってるから。常識だから。

 でも僕は、そんなこと気にしない。

 行きたくなければ行かなくていい。周りがどうなんて関係ない。

 自分の人生なのだから、周りにつべこべ言われる筋合いはない。

 生きたいように生きて死ぬ。

 ただ、それだけ。

 これを読んでいるあなたはどう思う?やはり行かなくては行けない?それとも、行かなくていい?ねえ、常識に囚われてない?

 常識に囚われてるから、常識と違うことをした人がいた時、不審な目で見るよね?

 その常識は誰が作った?いつ作られた?知らないでしょ?

 なら、常識なんて気にする必要はない。常識に囚われてるから、死ぬまで窮屈なまま。

 そんな人生で楽しい?私は、楽しくなんてないと思う。あなたも、生きたいように生きなさいよ。

 とまあ、真夜中に飲み込まれた時はこんなことを考える。

 考えることは、その時の心情、精神状態、空の色によって変わる。もちろん、時間帯にも。

 この文章は小説じゃない。エッセイでもない。私が思ったことをただ、書いただけ。


じゃあ、また会いましょう。

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