私のハートは非売品!! (シナリオ版)
駿 銘華
第1話 シーン0
シーン0
東京の郊外にある大手食品会社、岡村ハム東京工場の巨大冷凍庫。
解体され冷凍された牛や豚が連なって天井から吊るされている。
薄暗闇の中、息切れの声が聞こえると共に白い息が見える。
坂上 「ハァ、ハァ・・・」
恵子 「坂上さん、しっかり!」
坂上 「恵子ちゃん、ここで・お別れかもね・・・」
恵子 「そんな事言わないで!」
と、巨大冷凍庫の明かりが付き、恵子と坂上の姿が照らし出される。
坂上は重傷を負っているらしく、血まみれである。
巨大冷凍庫の重い扉が開き、マカロフ銃を手にした深大寺課長が姿を見せる。
深大寺課長 「・・・ずいぶんと手こずらせてくれたな。だがここは行き止まりだぞ?」
恵子 「そんな事分かってるわよ! 自分の職場ですもの!!」
深大寺課長 「その職場で死ねるなら、本望か?」
恵子 「この卑怯者‼」
銃をゆっくりと持ち上げ、銃口を恵子に向ける深大寺課長。
火を吹く銃口と共に、画面がホワイトアウト。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます