【コミカライズ】え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜
4話 【ユリウスside】ホブゴブリンごとき、楽に討伐できるはずなのに!
4話 【ユリウスside】ホブゴブリンごとき、楽に討伐できるはずなのに!
ジョネス商会の隊商が道を進んでいく。ユリウスたち”黒き炎”は、その護衛の任務にあたっている。
しばらくは順調に進む。そして。
「ユリウスさん。前方50メートルあたりに、ゴブリンの群れがいます。ホブゴブリンも1体いるようです」
弓士のシオンが、そうユリウスに報告する。
「ふむ。ホブゴブリンか。Bランクである俺たちの敵ではないな」
「その通りですね。軽く討伐しましょう」
「蹴散らすのである!」
ユリウスの言葉に、ルフレとガレンがそう同意する。
ホブゴブリンは、Cランククラスの魔物である。確かにBランク冒険者の集団であれば、楽に討伐できる魔物ではある。肩書だけでなく、しっかりと実力が伴っている冒険者であれば、だが。
「メナスさんは支援魔法を! リサは範囲攻撃魔法で通常のゴブリンを掃討してくれ!」
パーティリーダーのユリウスがそう指示を出す。
「承知した。……彼の者に祝福を。魔法攻撃力向上、魔法制御力向上、腕力増強ーー」
「……凍てつく嵐よ来たれ! アイスストーム!」
メナスの支援魔法がリサやユリウスたちにかけられる。そして、リサの氷魔法がゴブリンたちを襲う。
今までの彼女の魔法であれば、通常のゴブリンはこれで掃討できていたはずだった。しかし今回は。
「リサ! 威力が足りていないぞ!」
「うそ! そんなはずは……」
ゴブリンたちはリサの氷魔法を耐え、ユリウスたちのもとへと駆け寄っていく。
「ちっ。ガレンとルフレ! カバーしてくれ! シオンは援護を!」
「油断大敵なのである! リサは手を抜きすぎなのである!」
「その通りですね。自分の手を煩わせないでくださいよ」
「……やっぱり、ロイ先輩がいないと……」
ユリウスの指示に従い、ガレンとルフレがゴブリンに対応する。シオンがそれを援護する。
「ふんっ!」
「せえぃっ!」
ガレンとルフレの攻撃がゴブリンにヒットする。何とか、通常のゴブリンたちを掃討することには成功した。残るはホブゴブリンが1体のみである。
ロイの支援魔法を受けていた時の彼らであれば、Cランククラスのホブゴブリンといえど楽に討伐できるはずであった。しかし今は、ロイの支援魔法がない。
「ぐうっ。このホブゴブリン。相当強い個体のようである!」
「その通りですね。厄介な個体を引いてしまったようです」
ガレンとルフレがホブゴブリンに対して苦戦している。
「何やってやがる! もういい! 俺がやる!」
ユリウスがそう言って、ホブゴブリンに駆け寄っていく。
「おらあ! ……なにっ!?」
ユリウスの剣撃は、ホブゴブリンによって受け止められてしまった。
「ユリウス殿! だから言ったであろう! こいつは強いのである!」
「その通りですね。自分たち5人の力を合わせる必要があります」
ガレンとルフレがそう言う。
「くっ。どうやらそうみたいだな」
ユリウスが認識を改め、戦況を再確認する。作戦を練り直し始める。はたして、彼らはホブゴブリンを倒すことができるのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます