いかれたサウンド
モリ クマオ
第1話
なんやあのじぃさん。
初めて目にした時は背中に衝撃が走った。
明らかに中学生の私からみたら
60歳ほどのじいさん(失礼だが)
けたたましい音と三本のマフラーから煙をだして
いかれたスピードとウィリーで私の前をあっとゆうまに走り去った。
世は空前のレーサーレプリカ真っ只中
なんの外装もなくエンジンがフレームから飛び出したその鉄馬の猛烈な2ストオイルの匂いに一瞬で魅了されてしまった。
それまでの私は音楽に夢中だった。
ピストルズ、クラッシュ、ラモーンズ
でもその音楽よりも、鉄馬は黒い革ジャンをきて
いかれたサウンドをかき鳴らし私の心を鷲掴みにした。
インターネットもない時代
今までなんの興味もなかったバイク雑誌を
必死で探す。
カワサキ MACHⅢ
後家づくり棺桶バイク
まっすぐは早いが曲がらないとまらない、、
それから私の単車人生がはじまる。
いかれたサウンド モリ クマオ @kumao884
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いかれたサウンドの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます