第一話 出会いは角を曲がるとよく言うけれど

ふぁーもう朝から今何時だ?

ってもう8時じゃねーかー。くそ昨日恋愛ゲーム徹夜でやってて寝過ごした。

「おいババアなんで起こしてくれなかった?」

「あ、今ババアつったか?この私に」

「ひいぃぃぃ何も言ってません何も言ってませんんん。」

うちの母親は結構美人だ。昔読モとかやってたらしい。そして怖い。なんでこんな美人母親からこんな平凡な子供が生まれたのか。中間家7不思議の一つである。

他二つは何かって?俺も知らん。

はぁーさっさと出るか。そう言いながら支度しパンを咥えそうそうに家を出る。

この角を曲がるとヒロインとぶつかるなんて恋愛ゲームとかラブコメ展開俺があるわけないか。どかーん!!

「いてて、ってクソジジイお前なんでぶつかってきてんねん。」

こいつは俺の父親。普通のサラリーマンだ。

顔は普通。俺の顔はこいつのせいだな。

んなことはどうでもいい。さっさと学校に行かないと。走って学校に行ってると、前からすごい音がした。

そこにいくと優吾とクラスのマドンナ紗英さんがぶつかってた。くっそーこれが主人公クオリティか。ずりー。

イライラしながら歩いてると、今度は近所のおばさんにぶつかった。

くそ、今日はとことんついてないな。

結局その日は遅刻した。

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