人生:森と風と

「君は何のために歩き続けるの?」

木々の囁きが問いかける

僕は答えられずに立ち止まる


真っ青な空に浮かぶ雲は

迷わず進んでいく 何の迷いもなく

それを少し羨ましく思うけれど

「このままでいいのか」

迷いで足を踏み出せない僕がいる


忙しい日々をただ駆け抜けて

いつの間にか季節が巡っていた

ただ一生懸命に走ってきた


「毎日を生きることは大切でね その報酬に奇跡が起きるの」

何処かで聞いた言葉がふと甦る


そう 無理して今すぐ見つけなくてもいいんだ

生きる意味 存在理由 答えられなくても

生きている 今はそれだけでいいんだ


答えを返そう

「奇跡を起こすために 夢を見つけるために 夢を掴むために 僕は今 生きている 

毎日を生きることは決して無駄じゃないんだ」


森を抜けた風は夜に向かって進む

静けさが呼びかける 黄昏の世界へ

立ち止まって 安らかに眠ろう

星空に抱かれて 瞳を閉じる

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