落ちていきたかったへの応援コメント
【自分達が同種族の人間であることを。僕らは穴を埋め続ける人間だ】という洞察は正しかった。指輪で気付くのではなく、事前に匂いを嗅ぎ取っているんですよね。終盤になってようやく指輪に気付き、裏付けられる構成が良かったです。
【今演技をしているのか、それとも普段の自分でいるのかわからなくなっていく】……今までは気を紛らすための出会いに身を委ね、駆け引きで穴を埋めてきたわけですが、今回はテンプレートな立ち回りが通用しない。無意識に、心から惹かれるというのは、そういうことなのかもしれないなと思いました。
映像制作が趣味の自分と、女優になりたい彼女。どちらも自分の一部を偽って会っている。お互いの思わせぶりな言葉や仕草が、カメラをとおすと本心なのか演技なのか曖昧になるのは、二人の関係性をよく表しているように思われました。
出会いによって劇的に変わったわけではない。でも小さな変化が根ざした。その変化を救いと呼んでいるのが良かったです。読者にも救われる人がいるかもしれません。
たぶん誤字じゃないかな? と思うところがあったので、念の為にメモとして置いておきますね。
・僕がほだされる【の】とはないだろう
・何故ここに作ったのかもわ【な】らなければ
・特別【気】色が綺麗なわけでもなく
・サイズがここに合うから【む】けてるだけですよ
作者からの返信
いつも、ありがとうございます!そう言って評価していただけるとありがたいです。全然自信のないこれは伝わるのか?と思った作品だったので。
そして、誤字チェックまでありがとうございます!修正致しました!
落ちていきたかったへの応援コメント
もたらされたのは微小な変化、でもその小さな変化を大事にできるようになったんだろうな、って気がしました。うまく言えませんけど、そんな感じの感想に。人が前に進んでいく話は好きです。