第39話 ランマルうどん

 ランマルうどんは、日本のうどんチェーン店の大手老舗企業だ。安さと天かす乗せ放題という特徴で今や世界中に愛されている。

 その中には警視庁の職員。ひいてはこの爺さんも含まれる。


「しかし、おやつがランマルうどんで本当に良かったのか?」

「もちろん!僕達はピチピチの男子高校生ですから!」

「なんだよそれ」

「僕の鉄板ネタです」

 サクマ…佐久間飴也さくまあめや君はとても面白い子だった。

 今どき珍しい黒髪黒目だ。


 時は4時。テーブルに座っているのは俺、爺さん、勇斗、佐久間の4人だ。


「ところで春香は?」

「春香はまきとショッピングです」

 ハルカは渡部春香と言い、勇斗の従兄弟で爺さんの孫に当たる。

 セドナは濱口まきと言うらしい。


ズルズル


「そうだ。なんちゃって天丼って知ってるか?」

「なんですか?それ」

 勇斗が食いつく。


「ご飯単品に天かすを乗っけてな。んでソースを掛けるんだ。意外と旨いぞ」

「うーん。僕はちょっと…」

「んじゃ僕食べるー!」

 食事中の 佐久間が 飛び出してきた。


「そうじゃ。龍斗はどんなクラスなんじゃ?」

「…聖職者だよ」

「聖職者!?お主がか?」

「そうだよ。回復目当てだけど」

「そうか。それならまだ分かるな」


「そうだ。今日この後一緒に<クロスオンライン>しません?」

「おお!良いなそれ!」


 結局。このあと遊ぶ約束をして今日のところは別れた。

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