第21話 訓練
俺が今いるのは中央付近だ。
盾士が迫ってくる。
弓さえ無ければ倒せそうなので、どうにか釣れないかとためしに後ろに下がる。
「まてよ」
しかし、左後方に小太刀の少年に回り込まれてしまった。
俺はすでにダメージを負っている少年を優先する。
「やっ!は!」
左の小太刀の軽い払い。防がれる。
続く右の真っ向切り。これも防がれる。
「ふっ!」
追撃の『龍爪』。これも防いだ!
この少年、守りだけはいっちょ前だな。
低い身長も味方しているのだろうか。
その間に盾士が右側から回り込む。
これで弓の射線が通る。
俺は少年を軸にして左に回転し、避けづら胴体への弓の射線を少年で遮る。
しかし、これで左に槍士、正面に少年、右に盾士、後ろは壁と囲まれてしまった。
俺は少年とむりやり鍔迫り合いに持ち込む。
「っらあ!」
身長とパワーの差で押し切り、あいたボディを蹴り飛ばす。
次に槍士に走る。
槍で突いて来たところで壁側に曲がり、壁に『跳躍』を使って上を取る。
「ひっ」
槍士は慌てて槍を引くが、柄が壁にぶつかる。
「ぁあ!」
胸にパンチのクリーンヒットを食らった槍士は崩れる。
俺は『スピードアシスト』と『ムーブアシスト』を掛ける。
そして『ダッシュ』で弓の少女に詰める。
カッ!
慌てて撃った矢を小太刀で撃ち落とす。
バッ!
「降参するか?」
喉元に小太刀を突きつけて言う。
「…分かった。降参」
こうして勝負はついた。
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