いずれ神の上に立つ者〜勇者から始まる冒険譚〜
叶夢
第一章 少年編
第一話
高校が終わり、前から楽しみにしていた今巷で流行りの人参クレープを片手に黒耀 龍斗は自宅へと向かっていた
「ふむ…ネットでは酷評されてたけど、結構美味しいじゃん」
まぁ後味は最悪だけど…
「それにしても今日はやけに暑いな、まだ4月だろ…どうなってんだよ」
そう愚痴りながら自宅へ着く道の横断歩道で信号が青になるのを待っていた
「早く信号青になってくれよー……ん?今誰か俺の事呼んだ?」
周りに人はいないし、車も田舎だからそんなに通ってないし…暑さで頭やられたか
「ま、気のせいか…まさか厨二病が再発したかな?おっと青か、渡ろっと」
そして渡る途中、突然頭に痛みが走った
「いっ…あ…?なんだ…これ…いてぇ…」
「…ここ…だ……リュ…命を…える…だ…」
「なん…だ…誰…だ?」
てか信号赤になっちまった!俺が蹲ってるところ道のど真ん中だぞ!
「ここからだリュート…運命を変えるんだ」
「何…言って…!ぐぁぁ…!頭…割れる…!」
頭が痛い…死ぬ…くそっ…せめて信号…渡りきらないと…っ!!
そう思った時にはトラックが目の前に迫っていた
「あぁ…俺死んだ…」
最後にじゃがいもクレープも食っときゃ良かったな…
そこで俺の意識は途絶えた
「頼んだよ…リュート、これから色んな人に出会って成長していくんだ。そしてその出会った人達をなんとしてでも守り抜くんだ、必ず…失敗は許されない…」
誰だ…?
…
…
はい、という事で転生しました、黒耀 龍斗ことリュート・レギオスです
いやなんでやねん!めちゃくちゃテンプレな転生してるやん…トラック転生とか何千番煎じだよ
「アダっ!」
名も知らぬ運転手さんごめんね…悪いのはあの時の謎の声だから…
そもそも田舎でほとんど車も通らない様な横断歩道でジャストでトラック来るってどういうことだよ
「バブゥ!」
ふぅ…とりあえず落ち着こう、自称前向きな性格の俺を舐めるなよ?
とりあえず今の状況を説明すると、赤ちゃんの状態で揺りかごでお昼寝タイムと洒落こんでる所だ
「フゥ…」
それで異世界に転生したと気づくまでに数日かかって、やっと理解したんだ
まぁ異世界に転生したんだし?せっかくだ…この第2の人生を楽しもうじゃないか。別に前世に未練も無いし俺孤児だったし?
…じゃがいもクレープは食べたかったけど
とにかく第2の人生を満喫しようと決めて赤ちゃんライフを堪能してた所だ
「あら〜起きてたの〜?よしよし〜」
そして、このいかにも異世界って感じの金髪碧眼の美人が俺の母カーラ・レギオスだ
「バブーキャッキャッ」
「うふふママが来て嬉しいのかな〜?」
嬉しすぎて泣きそう、比喩ではなくマジな方で
「高い高いしてあげようね〜」
「バブー!」
まじ?高い高い大好き〜!キャッキャッ
はっ!俺は何を…?
それで他にも家族は母以外にも父のアルトと姉のサラもいるし、メイドさんや執事もいたりする、多分俺の家貴族なんだろうなぁ…って感じ
まぁ領主の息子だからもしかしたら俺が後を継がなければいけないかもしれないが…
うん、まぁそうなったら未来の俺に任せよう。どんまい未来の俺!
何はともあれ俺は異世界にテンプレ転生して、第2の人生を送るのだった。
…そういやあの声って誰だったんだ?
文章もろもろ修正しました
面白ければ、星・レビューをつけて頂いたら凄くモチベに繋がりますのでよろしくお願いします…!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます