洋服屋その1

   上


 けがは、大した事が無かったから、すぐに退院できた。

 

 外に出ると、寒い事に気が付いた。自分を見たら、季節外れの服を着ていた。


 僕は、洋服屋を探すことにした。周りを見渡すと、通りの先に、洋服屋の看板が見えた。


 その看板を目印に歩いて行った。店の前に行くと、シャッターが閉まっていた。


 しかしその先にも、洋服屋があった。今度は、シャッターは開いていた。


 でも僕は体が大きくサイズの合う服が無かった。


 仕方なく僕は、雨風をしのげる橋の下に行く事にした。途中で拾った段ボールにくるまると、暖かかった。


   下


 けがは、大した事が無かったから、すぐに退院できた。

 

 外に出ると、寒い事に気が付いた。自分を見たら、季節外れの服を着ていた。


 僕は、洋服屋を探すことにした。周りを見渡すと、通りの先に、洋服屋の看板が見えた。


 その看板を目印に歩いて行った。店の前に行くと、僕の見間違いで、洋服屋では無かった。


しかもその先には、何の店も無かった。仕方なく、あてもなく歩いていたら、風で、ぼろぼろの毛布が飛んで来た。


僕は狭い路地で毛布にくるまると、暖かかった。




 

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