生贄 俺はイキタカッタ
@nijuca_1718
第1話
これはとある団体のとある子どもたちへの鎮魂のための作品である。
俺は蓮、12歳だ。人里離れた施設でやさしくて聡明な兄弟たちと支え合いながら細々と幸福な生活を送っている。
25歳の雪、21歳の榊(さかき)、17歳の亜美と俺の4人で暮らしていた。
そんな俺の日常だ。
俺たちの朝はご祈念から始まる。時間は一時間ほどで、法主様に選ばれた御弟子様の--先生とここでは呼ばせてもらうが--霊視によってご祈念の終了のタイミングと内容が決められている。
その後に配給された食料でみんなで朝ごはんを作って食卓を囲み、時間になったら村の学校や就労施設で決められた労働をする。
そしてそれが終わると夕飯だ。夕飯は決められた施設で法主様に感謝しながら頂く。
夕飯後は法主様やその御弟子様から幸せな生き方について学び、就寝。
そんな穏やかで幸せな生活が続くと思っていた。
俺は今日、法主様に捧げられる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます