第4話  スタート


次の日の放課後


「それじゃーみんな親御さんの許可も出たってことで今日はさっそく天文部らしく星を見にいこう!」

「いおりんーでもまだ夕方だよ?」

「いおりんって…まぁいいんだけど…あだ名で呼ばれるの初めてだから少し照れる…」

「せっかく部員になったんだしあだ名で呼び合って仲良くしたいなーって!私はえまっちってよく呼ばれるからえまっちでいいよ!」

「…えまっ…ち…」

「恥じらういおりんもたまらないねぇ」

すると国木田さんがくすくすと笑い出す

「えまっちおじさんみたい!」


あー尊い。かわいい。ついつい見惚れてしまうような天使の笑顔。なんて平和な世界線なんだここは…



「とりあえず暗くなるまでどうする?一度家に帰る?それともどこかでお茶でもする?」

「はいはーい!絵麻いい喫茶店知ってるからそこいこー!」

「吉川、喫茶店なら俺の…いややっぱり何でもない」


喫茶店なら俺の家に行こうと思ったけど今時の女子高生はパンケーキとやらを食べたいとかそういうのだろうと思ってつい躊躇ってしまった


そして吉川のおすすめの喫茶店へと向かう

「ついたー!ここだよ」

吉川が満面の笑みで指差すのは…

宮村珈琲店、そう…



「ここ…俺ん家なんですけど!?」



「うっそ!?みゃむらの家!?」

「私もここ来たことあるよ、おばあちゃんがここのモーニングが好きでよく連れてきてもらってたの!」

「うっそ!?いおりんも来たことあったんだ!にしても、みゃむらの実家だとは…」


「いらっしゃいま…ん?流星?」

「た、ただいま…」

「珍しい、いや初めてじゃないか!流星が女の子連れ込mおっと連れてくるなんて!あれ?君たち何回かきたことあるよね?」

「はい!初めまして?じゃないけど吉川絵麻っていいます!」

「私は国木田伊織です。流星くんと同じ天文部でこれから仲良くさせてもらうつもりです!」

「君たちが天文部の友達なんだね!仲良くしてあげて!ちなみに流星は恋愛対象に入りますか!?」

「おい!ふざけんな親父!」


ほんとふざけた親父だ息子が女を連れてきてテンション上がるのはわからなくもないけどやりすぎだ。


なんだーてめえぇどこ中だーくぅぉらぁ


と言わんばかりに睨みつけておいた。



「大丈夫大丈夫!この人はするーでいいから!とりあえず座ろう!なに飲む?」

「カフェラテ!」

「国木田さんは?」

「アイスコーヒーで…」


え、なになに何でこの人顔赤いの?

親父に言われたこと気にしてんの?

どんだけピュアやねん!

おっと思わずエセ関西弁が…


「とりあえず頼むねー!」

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