第14話 本当はTwitterであげる予定だった小ネタ集(2)

 さて、待望(またまた、ご冗談を)のパート2です。

 今回もドカーンと地味な打ち上げ花火で派手にやっちゃいます♪


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 その5

「ガオガオー! 今日も美味しい仕事だぞ~♪」


 その茶色い獣は上流で泳いでいる鮭の掴み取りをしていた。

 彼は長年、この魚を採ることで生計を立てていた一匹の日本熊である。


 しかし、度重なる不況の影響か、海外の養殖の値段の安くて質の良い鮭の方が飛ぶように売れ、彼が日本で捕まえてきた鮭の売り上げは一方に落ちる一方だった。


 そんな悩みぬいたある日、とある仲間からのバイトの依頼が飛び込んできた。


 夏期限定で暑いのは苦手だった彼は、涼しくなる夕方から夜にかけての仕事内容と知り、一目散に募集枠に応募した。


「……ガオガオ。それで何で金魚すくいのバイトなんだよ?」

「胸が高鳴って、ドキドキ~♪」

「そりゃ、店長。別の意味でドキドキやわー、ガオガオー!!」


 そう、金魚は脆くて弱い。

 狩りしか知らぬ熊の鋭い爪では凶器に値するのだ。


「おじちゃん、金魚全然採れないよ……」

「そうか、じゃあ、坊や。おじちゃんが手本を見せてあげよう。ガオガオ!!」


 だから、その爪でどうやって?


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 その6

 もしもし、カメよ、カメさんよ。

 俺を竜宮城に連れていってもらえないだろうか。

 鯛やヒラメの舞い踊りを見ながら、うまい酒を交わしてみたいものだ。


「分かりました。私を助けてくれたお礼に城へとご招待いたしましょう。所で、身分証はお持ちですか?」


 んっ、身分証か。

 ほれ♪


「……この白黒写真は何ですか?」


 健康診断で撮ったレントゲン写真のコピーさ。

 これで俺の身分を完全に証明できるだろ?


「なるほど、骨の髄まで分かりますね……って違うっー!」


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 その7

「さあさあ、皆さん。お手元にグラスをお持ちください」


「では、これからもこの会社の祝勝を祝って、カンパーイ!」


「「カンパーイ!」」


 その飲み物が注がれたグラスを上げた瞬間、私の体に不幸が起こる。


「あれ、先輩、どうしましたか」

「い、いやあ……ハッピー、にゅういやあー♪」


 こんなこと、部下に言えない。

 まさか、カンパイをした腕がつっただなんて。


 私、どれだけ運動不足なんだよ!

(このネタは過去の私のツイートからのアレンジネタです)


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 その8

 こんな人生ゲームあったら嫌だ。

 ボードゲームで男と女のラブゲーム。


 ゲームでくらい、人生好きに生きさせてくれ。

 ワシはこのゲームで逆ギレして怒った母ちゃんが怖いんじゃー!!


「アンタ、その程度の気持ちでしか、コマ進めへんの? それでどうやってアタイのハートを射止めたん? ほんとに恋愛脳ないわね」

「いや、今は人生ゲームを楽しんでいるわけであって……」


 ああ、やりづらい。

 補欠でもいいから、誰か、ワシと代わってくれへん。


 のびのびと盆栽作業したいからのお。

(逃げの一手)


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 さて、今回もいかがだったでしょうか?

 前回と比べ、ゲームネタが減りましたね。

 まあ、ただの偶然かも知れませんが……。


 それでは次回まで、滑らないネタを踏んでもさようなら(^_^)/~~




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