第23話

 これも世界だ。

 

 というのは、

 

 原初。

 

 一なるモノ。

 

 創始者、スーパースーパースーパーマッシッィィィン。

 

 完全無窮、それは、

 それを、

 

 望んだ。

 

 いうたらここから破綻してはいる。

 完全無欠にしてこれ以上何を望み得るというのか。

 それは三毒の貪そのものではないのか。

 

 とまあ世界のはじまりからしてこのザマなので今の日本人に足る事を知れ衣食足りて傍若無人とか多少はねしょうがないよね。

 

 とにかく無欠なるは欠なるを望んだ、そして。

 

 

 分裂。

 

 

 といっても世界はビビッグバババァァァン!!!と始まった、ほどたんじゅんではない。

 

 仏作って魂入れず、では世界は始まらない。この宇宙にしたところで、幾らごりっぱな次元ゲージ粒子原子力学構造を備え精緻なビッグバンとクランチを延々演じたところで観客が存在しなければ読者不在のチラ裏に過ぎない。

 

 それは心。

 

 それは、魂。

 

 やはり意志が命じたのだ、光在れ、と。


 そして、世界は創始、創出される。

 世界に意志は宿る。

 散々がいしゅつのプランクスケール以下、

 粒子ひとつ一つ、

 人魂星魂銀河魂。


 ここで余談の余談。


 輪廻転生、は自明として、その先の階梯、には何があるだろう。

 

 上記にもざっと触れたが、人を卒業したその先、来世ではない、その先。

 

 瞑想、内宇宙探査の実践により世界を解きほぐす仏教は、現代宇宙論なぞより余程科学的である、何しろ宇宙創成は追試も再現も出来ない。

 

 仏教では輪廻の記憶から、魂が石、生物では無く鉱物に宿る段階を指摘する。やはり魂は最小単位霊子から万物に存する。畜生、人、さてその次は。


 六道輪廻。

 

 天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界。

 

 ここで、天上界への考察が興味深い。

 

 他化自在天、住民の寿命は92億1600万年、地球が当年45億年、おや。

 

 星の、惑星の魂。

 

 人間が、この忙しない喜怒哀楽他を持ち越して、例えば今のこの地球の代理が務まるだろうか、億年単位で慈しみ育んで来た自身の世界を我が物顔で蹂躙しつつ地球に優しくと嘯くガン細胞より悪辣な悪知恵以外さしたる能力を持たぬ醜悪な肉塊、怒りと憎しみと絶望と困惑と悲嘆と、自殺したくても主星、太陽の超新星爆発を待つしか救いは遥か。

 

 恒星意識、星系意識、銀河意識、魂の旅路は迂遠だ。

 

 気楽に気長に行こう、take it easy。

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