第6話 MIRAIシティ移住
双信家族は
佐竹和美の案内のもと
MIRAシティーの第一区画
『なごみの里』へ向かった
なごみの里は
双信親子のように
コロナ感染をきっかけに
家族の機能が著しく低下し
健全な家族生活が送れない家庭に対して
生活の場を提供し、
自立した生活が送れるように
支援する機関である
◆
「双信さん
この村は、相互扶助の精神で
お互いが支え合えるような
共同生活を目指す機関でありますが
家庭間のプライバシーは
固く守られています!
だから適切な距離感を保ちつつ
各人の尊厳を大切にしておりますので
どうかご安心下さい!
『未来型サービス』機関より
定期的なモニタリング訪問をし
ご相談にのらせて頂きます
◇
『なごみの里』に暮らして頂く
全ての住人が『主人公』です!!
それ故に、ただ支援を受けるだけの立場ではありません
双信さんご主人さんは
もともとご病気を発病されるまでは
教育者でしたよね!
そこで双信さんには
この村の小中一貫校の
教育者としてご尽力して頂きます!」
「えっ!?
私が・・もう一度教育の現場に
復帰できるのですか?」
「双信さんが
第一希望として
挙げられていましたよね?」
「それは・・そうですけど
本当に叶えられるとは・・」
「健康面の不安は
我々が最大限フォローさせて
頂きますので、ご安心ください!」
「本当ですか?
それは有難いです
・・・・・・・・・
ありがとうございます!」
(双信さんは少し考え込んでいた・・)
◆
「我々は皆さんに
事前調査で伺った
『未来希望』が
なるべく実現できるように
ご支援して参ります!」
「では家内の希望もですか?」
「奥様の希望は・・
すぐに・・という訳にはいきませんが
なるべくご希望に添えるように
今調整しているところです
お子様たちの希望は
明日から実施予定ですので
後ほどご案内させて頂きます!」
「本当ですか?
それは有難い!!
子供達もきっと喜ぶでしょう!!
(もし家内の夢が叶えられたら
私は・・思い残す事は・・)
佐竹さん!
宜しくお願い致します!!」
(双信氏は
涙ぐみ、天を見上げておられた)
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