拝啓、憎み切れない過去たちへ

過去の後悔を書き並べて

「自分はこんなもんじゃないのにな」なんて

今日も一つ一つに反省会

未だに歩き出せない今日


そういう過去を肯定したい

自分の言葉で制したい

誰かの言葉を借りるってのも良いが

それだけじゃ「もう少し」に手が届かない


暗い話を書くなと人は言うけれど

何事も影が無けりゃ映えらない

今日君が撮ったその写真だって

影があるからそれが際立つんだぜ


つまり何が言いたいかって言うとさ

今日までの君の影があるからこそ

今日明日の君が光り輝くんだ

それを嘘だと思うならそれはそれで構わない


でもいつかそれが分かる日が来るよ

何にもならないって僕も思ってた

だけどこういう僕しか書けない物語があった

それに気付いたのも最近だからさ


拝啓、憎み切れない過去たちへ

今もお前らの事は死ぬ程大嫌いだが

でも今の僕を形作ったのは間違いない

そういう所は感謝してるぜ

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