拝啓、憎み切れない過去たちへ
過去の後悔を書き並べて
「自分はこんなもんじゃないのにな」なんて
今日も一つ一つに反省会
未だに歩き出せない今日
そういう過去を肯定したい
自分の言葉で制したい
誰かの言葉を借りるってのも良いが
それだけじゃ「もう少し」に手が届かない
暗い話を書くなと人は言うけれど
何事も影が無けりゃ映えらない
今日君が撮ったその写真だって
影があるからそれが際立つんだぜ
つまり何が言いたいかって言うとさ
今日までの君の影があるからこそ
今日明日の君が光り輝くんだ
それを嘘だと思うならそれはそれで構わない
でもいつかそれが分かる日が来るよ
何にもならないって僕も思ってた
だけどこういう僕しか書けない物語があった
それに気付いたのも最近だからさ
拝啓、憎み切れない過去たちへ
今もお前らの事は死ぬ程大嫌いだが
でも今の僕を形作ったのは間違いない
そういう所は感謝してるぜ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます