076 発言がひどい。おれごんブラック魔王です。

 本エッセイは拙著「ノゾミカナエタマヱ」作品の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 今日はおよそ予想できたかもしれない、それほど謎ではなかった謎の種明かしをいたします。察しの良い人ほど退屈に映るでしょうがお付き合いください。


 人類絶滅を想像した時について。

 巨大生物がやってきたとしてそれだけを原因として全人類が滅亡となると、相当な時間とその間の壮絶な反抗が想像されました。その上で滅亡したのです、もはや草木も残らないほどの全てを出し尽くした状態での主人公の登場です。想像してあまりに映画ターミネ〇ターのような荒廃した世界だなと思いました。

 では、その手前では? まるでメ〇ルマックスです。まだまだ人々の営みがあり、それらと主人公が触れ合いながら世界の問題解決に臨みます。これを採用すれば後追いどころか丸パクリでした。


 それらを踏まえた上でおれごん未来が描いた人類滅亡後の世界は。

 人類にはもっと原形を残して滅んでもらおう、でした。

 前後を読まずにここの字面だけ見ると酷いですね(;^ω^)


 家屋も車輌も、インフラも破壊されていない分は全て残してもらいました。人類にはその状態を維持して滅んでもらいます。そのためのアイデアを練りました。

 前作を熱心にお読みいただいた方はここではっとしたことでしょう。そう、日本住血吸虫症を今作でも用いたのです。

 皮膚から侵入する異世界の寄生虫、それが河川や海、雨などに混じります。雨に打たれた、あるいは果物や野菜を生で食べた、煮沸されていない水を口にした、その程度のことで消化器に即座に異常を来し、短期間で人々には亡くなってもらいました。

 現代ですとミネラルウォーターや缶飲料、瓶飲料などが大量にありますから、異常発生時よりも前に製造されたロットで偶然命を繋ぐ方は相当数出ると思います。そこから煮沸消毒が発見されるまで生き延びれば、立派なレジスタンスの出来上がり。それではまたもやターミネ〇ター世界ルートに。不採用です。


 例えどんな時代でもコーヒーやビールしか飲まない、白湯しか飲まないという方は恐らく一定数居ます。そんな方々をおれごん未来は逃がしません。確実に│ります。

 今作の舞台を1945年、もちろん戦時中にしました。その時代ならおよそ毎度煮沸して水を飲む人は減るでしょう。

 さらに各地で起きた異変が世界で周知など思いもよらない時代です。国々の連携などはまだ絵空事。ほぼ新聞だけが世の中を知る手段であった時代にあっては、原因不明の奇病をまるで情報共有などできず、瞬く間に人々は死んで行ってくれます。

 さらに追い打ちを。いっそ煮沸程度では死なない設定にしました。超強力ですよ異界住血吸虫症は。

 そんな状況下で人類に敵対行動を取る超巨大生物が闊歩しているのです。地獄どころの話ではありませんね。


 そこに異常を来す消化器を一切持っていない主人公が降臨しました。光合成でエネルギーを得る新人類です。シドニ〇の騎士などにすでに見られる設定ですね。

 主に戦車に入っているノゾミは可視光でも大丈夫なタイプ。戦闘機で雲の上に出られるカナエは紫外線でないとダメなプロトタイプとしました。

 三人目はアイデアがなかなか出て来ませんでした。いっそ二人旅にしようかと思いましたが、それではまた前作のようにバディものになってしまいますし、1945年の戦車はひとりでは動かせません。車内でのやりとりも醍醐味のひとつですし。とにかくもう何人かは必要、少なくともひとりは必要でした。


 誰も彼も光合成では簡単に新人類を量産できたと思われてしまいそうです。全てが研究途上、色々なタイプを研究中であったとしたい考えがありました。ここでのバリエーションは個性にもなりますし、後々の話のネタにも繋がります。一種類よりも明らかに有利( *´艸`)


 住血吸虫症に侵されないようにするためには消化器があったら駄目です。だからごはんを一切食べない人。

 そこで思いついたのがロボットです。原子力で動くことにしました。ガソリンエンジンでも良かったのですが、車輌がガス欠になったらこの子まで止まってしまいますし、ドイツで行われた乗せ換えのイベントもなくなります。給油すればいいだけになってしまいますからね。それにいつも排気ガスくさい女子はちょっと。

 どうしても燃料を素人で扱えない特殊なものにする必要もありました。


 それでも体全部を機械にするのは気が引けたので、アンドロイド止まりにしました。これも後にその設定が生きました。あの電脳でのやり取りは何度読んでも飽きません。読んでは文章を足してしまいます。

 博士が切除したのは消化器だけ。循環器や生殖器などは手つかずで残されました。それが博士の子孫を残せるとの発言に繋がります。やはり人類生存がテーマですから、たった三人のパーティの中に仲間はずれが居るのは許容したくありませんでした。

 ただし彼女の場合、光合成ができる男性との子供でないと普通の人間が生まれてしまいます。ですので、彼女に関してだけはいつか生存している男性が見つかっても一世代待つ必要があります。一人だけ特に幼いですしね。

 原子力で生きていますし、それくらい待つのは余裕でしょう。


 この辺りのオーパーツ感は、VTOLに代表される異質な兵器ならまだしも、アンドロイドはやり過ぎましたでしょうか。

 私もそう思いました。ですから文明の発達したあちらからの産物と設定しました。




 新作の短編を2つ、カクヨムコンに投入しました。よろしくお願いします!

 こちらをお読みの方なら間違いないとは思いますが念のため。


 ひとつはラブコメに偽装した真面目なもの。こんなはずじゃなかったとUターンされる方続出です(ノД`)・゜・。

 しかしこれは狙い通り。まんまと啓蒙されてやってください。8人は最後までお読みくださいました。

 40万字と70万字では長すぎますからね、それで1万字に圧縮したおれごん文学を投入しました。


 もうひとつは放っておいても人気の出るエッセイです。これは自信あり。

 しかも6位にランクインしたタイミングでカクヨム公式にツイートされる良アシスト付き! まんまと順位をキープです。

 みなさん体験されたことのない愉快なお話が大好き。私ももちろんそう。他の方のエッセイを覗いては、バンバン★を投げております。敵に塩を送りまくり。エッセイはいいですよねえ本当に。

 援護射撃の清き★をお願いいたします!!!

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