第86話 お弁当についての会話‥ご満悦なお弁当の時間
「もっと自信を持ってね 私の大事な妹なのだから」
「あ、あの は、はい」赤くなり頷く
「で・・手毬さん とても大事な事なの」
顔がすぐ近くにまで寄せて 有栖が真剣な面持ちで話す
「今日の御弁当よ 手毬さんのお手製だから 楽しみにしているの」有栖
とても、とても力強く言われる
「・・・・」手毬「どうしたの?」有栖
「いえ・・」手毬
「は、はい 頑張りました」座り込みそうになる 手毬
「当然ですけど・・」有栖「はい お菓子もありますから」
「おほほほ さすがだわ 手毬さん」高笑いが止まらない有栖
「おほほほほっ」
胃袋が幸せなら それが一番大事な有栖
本当にそれでいいのだろうか?
それから 御弁当の時間
「ああ、やはり 最高よ 手毬さんのご飯」有栖
「喜んでもらって良かったです」手毬
幸せそうに それはご満悦に食べて居る有栖
「お願いがあるのよ」有栖「あの・・なんですか?」手毬
「結婚したら、ぜひ隣に住んで お願い」有栖
有栖にそれはしっかりと手を握られる手毬であったのだ。
「はい?」声が震える手毬「貴方の料理なしでは 生きてゆけないわ」有栖
「貴方の手料理がないと私は・・死んじゃうかも」有栖
「……」どうしていいかわからずに悩む手毬であった
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