第82話 手毬の痣

「ううっ‥痛い」強い痛みに呻く手毬


「じっとして」ジェロームは自分のブラウスの腕部分を裂く 包帯の代わりにする為

ナジムは男に手持ちの紐で縛り上げて 戻って来た


「ごめんね 傷口を見せて」ナジム

服を少し脱がして 傷口を見るナジム「大丈夫、玉は抜けている 手当するから」

そっと手毬の頭を撫でた


「あ・・そんな」有栖は偶然見えた手毬の背中の痣に驚く

「手毬さん・・貴方は」自分の手を握りしめる 有栖のその手は小刻みに震えていた


「どうしたのですか有栖さん?」不思議そうに聞くジェローム達

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