第78話 逃げ出した二人 有栖と手毬
手毬と有栖の方は
「ああ、痛い お腹が痛いわ」有栖が悲鳴を上げていた
しばらく後に 男が一人 ドアを開けて入ってきた
「ええい!」手毬が 近くにあった壺を男の頭の上にぶつけた
バタリと倒れる男
二人は気を失った男を見ながら
「ご、ごめんなさい」「謝る必要はないわよ 手毬さん」
怒りを込めた目で男を見る有栖
「ふう・・じゃあ 行かないと」有栖
「逃げるわよ手毬さん」「は、はい」二人は閉じ込められた倉庫から逃げ出した
「す、すごいわ 有栖様」心の中で呟く手毬
出来るだけ遠くに逃げようとする二人
「はあ、はあ」手毬「はあ 、疲れたわ 此処は何処かしら?」有栖
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