第34話 有栖(ありす)と手毬(てまり)
数日後の学校で・・
「手毬 綾小路子爵さまの事が好きなの?」有栖
「え・・ええ!私のような者がそんな」赤くなり慌てて否定する
「恋はね 身分とか関係ないものよ」
「・・有栖(ありす)様」
「身分なら、いくらでも方法はあってよ 例えば養女とかね」
「・・・今度 温泉に行く話があるけど
一緒に行きましょうね 京矢さんの了解は取っているから うふ」
「あ・・あの はい」立ち去る有栖
すぐ傍で足音 振り返る 手毬(てまり)
「いいわね 聞いたわよ 温泉」同級生の一人 手毬と同じ平民
父親が成金 微妙な立ち位置にいる少女
「とても有難い御話です でも
私のような者が いつまでもご一緒していいものか」
不安そうに 手毬は答える
「・・いざとなったら 有栖様の傍仕えに雇ってもらったら?
お店のご主人とも有栖様は仲がいいのでしょう?」
「そういう事なのでしょうか?」「そうよ」
「まあ、頑張りなさい」「はあ・・」
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