懐かしいあの祭り

家に帰った私は佐倉ふるさと広場に行く事にした。


制服から私服に着替えて、例のユーカリが丘駅へと向かう。


そして電車に乗って、京成臼井駅で降りた。


そこから歩いて30分程して、佐倉ふるさと広場に着いた。


中に入ると、チューリップが沢山咲いていた。


まだ2時だからか、人は居なかった。

居るとしてもスタッフだ。


私はスマホを取り出して、写真を撮った。


後で画像を確認したら、春の快晴の空にチューリップが映えていて

とても綺麗だった。


そしてその画像を自分のクラスのLINEグループに送った。


通知がうるさいがそんなの無視して私は売店の佐蘭花さらんかに向かった。


私は生乳ソフトクリームを買って食べた。


暖かい陽気の中で食べるアイスは一段と美味しかった。


これも写真を撮って、高校のクラスLINEに送ってやった。


そして広場内を歩いているとある事を思い出した。


それは佐倉市民花火大会だ。


毎年8月になると佐倉ふるさと広場で2万発の花火が打ち上がる。


2万発の花火はとっても綺麗で8月の空を彩るのには似合っていた。


みんなが打ち上がる花火に感動していた。


私も感動していた。


その花火をいつも一人で見ていた。


一人で見ていても感動するくらいの儚さだった。


そして今年の夏も儚き花火が打ち上がる事を期待しながら歩く。


「今年も儚き花火が見れるかな」


そう呟いて私は佐倉ふるさと広場を離れた。









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