短編集

@rsj

第1集

むかしのある国であったお話です。

その国にはなかなか子に恵まれない夫婦がありました。何故、子に恵まれないのかを夫婦は考えましたが分からず、そこで占い師に聞いてみました。

『占い師や、何故我ら夫婦は子に恵まれないのですか?』

『それは汝らが持っておる時計に原因があるようじゃ。』

『時計ですか。何故時計が原因で子に恵まれないのですか?』

『それは、私にもわからぬ。』

夫婦は占い師の館から出ると再び考えました。呪いか幽霊か。それは夫婦にもわかりませんでした。

ある日突然妻が謎の苦しみを訴えてベットで寝ていました。夫はその原因を考えました。

誰かに祟られたのだろうか。夫はそう考えました。

翌日の朝になって原因が分かりました。

なんと、妻の腕の中に小さな子供があったのです!

夫はひどく喜びました。

『よかった。よかった。』

『私たちの所に生まれてきてくれてありがとう。』妻もひどく喜びました。

こうして、子に恵まれない夫婦の物語は終わりですが、その後の話を少しして終わりましょう。夫婦は子供を占い師に見せに行きました。なかなか子に恵まれなかったのは妻が幼い頃に誰かによって呪いをかけられていたのが原因で子に恵まれなかったようです。

その誰かは夫婦や占い師や他の人も知らないのでありました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る