0と1の私とワタシ
庭園の庭師
第0話 はじめに
白い家具に囲まれた白い部屋
その中央で本に目を落とす1人の女性。あなたの存在に気がついた女性は、こちらに微笑みかける。
「やぁ、初めまして。こんな所に人が来るなんて珍しい。迷子かい?それとも誰かからの紹介で?どちらでも別に構わないけど折角ここに来たんだ。少し話を聞いていって欲しい。」
そう言うと向かいの椅子に誘導され、目の前に何処から出してきたのか紅茶とスコーンが置かれる。
「紅茶は苦手かい?すまないね。ここには本と紅茶とスコーン位しかなくてね。どうしてもと言うならお冷か白湯を用意しよう。」
「あぁ、そうか…。まずは自己紹介からだったね。初めまして来訪者さん。私は____ふむ。ただのしがない語り部のお姉さんだ。お姉ちゃんとか呼んでも良いのだよ?え、嫌?」
あなたの反応に少し残念そうな表情を浮かべると、ため息をついて本棚から表紙や背が白く、タイトルすら記されていない1冊の本を持ってくる。
「あなたの事はまた次の機会に・・・。では茶でも飲みながら私の語りに耳を傾けてくれるかい?聞き手が居てこその語り部だからね」
本を開き記され活字を指でなぞり、女性は口を開く
「では聞いてくれるかい?これは1人と1つが綴る物語さ。」
むかしむかし、あるところに
1人の少女がいました_____。
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