流星
門前払 勝無
第1話
一瞬の煌めきは気付かれない事の方が多い…。
刹那に通りすぎて行く時の流れは虚しい…。
缶コーヒーを飲みながらラムちゃんの仕事終わりまで待った。約束通り戸山公園の球場のバッターボックス裏のベンチで待っている。
9時に約束した。
一分が過ぎた。
十分が過ぎた。
一時間が過ぎた。
十時間が過ぎた。
一日が過ぎた。
一年が過ぎた。
十年が過ぎた。
そして、僕は思った。
もう来ないだろう…。
しかし、誰を待っていたのか忘れてしまった。
流れ星を見た。手を伸ばしたが掴めなかった。
終わり
流星 門前払 勝無 @kaburemono
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます