第8話 オーガプレイス四季葉vs雷華
どうしてこうなった??
おれの目の前で二人の異能者、神崎とが四季葉が睨み合っている
「時夜?この女何?どういう関係?」
「アハハハ、男と女が朝同じ家から出てくるの見ればわかるでしょ〜??ねぇ〜時夜く〜ん?」
二人で睨み合っていると思ったら今度は俺に争いの火が引火してきた。
「とりあえず、神崎お茶でもどうだ?」
時夜は文字通りお茶を濁そうとするが、そんなもの焼け石に水
「あ??」
睨みつけられる時夜
「いや、失礼しました〜」
即謝罪を選択する時夜、草食動物の正しすぎる判断。
二人の睨み合いは再開される、ニヤニヤ笑ってる四季葉を冷酷な目線で射抜く神崎
(勘弁してくれ)
なぜこんな事態になったのか、それは数分前に遡る
……………
ピーンポーン
チャイムの音で時夜は目を覚ました
「ファ〜、こんな朝っぱらからなんだ〜?」
瞼をこすりながら欠伸を漏らす時夜
「私が対応しようか?」
既にパッチリ目を開けてる四季葉は寝ぼけ眼の時夜を見かねて言う
「ぁ〜頼むわ〜〜」
「了解〜」
眠気には勝てず四季葉に任せる。時夜の返答を聞いた彼女は間髪入れずに玄関に向かう。
だが段々と彼の意識が覚醒してくるとなんだか四季葉に対応させるのはまずい気がしてきた時夜、頭の中で刻夜の直感が激しくミサイルアラートをかき鳴らす。
急いで四季葉の後を追う時夜
「ちょ、ちょっと待ってくれ四季葉」
必死に呼び止めたが時すでに遅く、玄関は空き放たれる寸前
「へ?」
素っ頓狂な声を上げる四季葉はすでにドアノブを回してしまっている
「昨日あんなことがあったからね!今日から一緒に登校しようよ空海がいついじめてくるかわかんないからね!べ、別にクラスメイトだからってだけで特別な意味はないから、勘違いしないでよ時夜!」
なんか滅茶苦茶古臭いしかし今だに最前線で活躍し続ける王道テンプレツンデレセリフを吐きながらは入ってくる神崎、どっちかというと神崎はビリデレって感じだと思うが。
硬直する三者
そして冒頭へに戻るというわけだ。
………………
「それで?この女だれなわけ?」
なぜか目尻を釣り上げ威圧しながら聞いてくる神崎。
ビクビクしながらも答えなければさらに苛烈な視線に晒されるのは自明の理
「だれって、その、あの、ーーーーー友達!、友達なんだよ!じ、事情があってうちに泊まったんだ!だから、そ、そのべ、別に無理やりとかそそ、か、か、ーーーーーー彼女とかじゃないから!」
どもりながら言い訳していく時夜はなぜか浮気がバレた男の気分を味わっていた。
(なんで俺彼女もいないのに浮気した彼氏みたいになってんの?)
自問するが答えなど出ない。
「へぇ〜友達ねぇ〜」
疑わしそう視線を四季葉に移す神崎、俺も話を会わせろというニュアンスを込めて視線を四季葉に飛ばした。
「うん?あ〜まぁ大体そんな感じかなぁ〜」
適当に話を合わせる四季葉、まだ完全には納得してないが一応は溜飲を下げる神崎。
(ここが正念場!)
チャンスと判断した時夜さらに弁明を重ねようとした、たしかに千載一遇のチャンスであったが、彼はここで最低最悪手を打ってしまう。
「だから安心してくれよ!い、いやらしいことなんてしてないよなぁ?
「うんそうだね〜
時夜は恐る恐る神崎の方を見ると、すごくいい笑顔していて逆に怖い。
「とりあえず私は神崎雷華、貴方は?」
「蒼炎四季葉、よろしく〜」
四季葉の名前を聞いた瞬間、一瞬鬼のような顔が見えた気がするが瞬きしたら輝く笑顔になってたので大丈夫だろう。
和解したようだ。なぜか冷や汗が止まらないが。
しかしわかりやすく問い詰められるのがなくなり、少し余裕ができた影響でとある事に気づく時夜。
「あれ?そういや今何時だ、四季葉?」
「うん?えーと8時半?」
時夜の呟きに答える四季葉の返答を聞いた彼は大慌てで支度に取り掛かった。
「やっべッ!!」
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