選択の薫る海

水切六六

プロローグ

産まれ、育ち、老い、死ぬ。


人生は言葉にするとこんなにも短いものだ。


だがそこには自らが選んだ道が出来ている。


誰にもわからない、気づかれない、理解されない。


それでも悩み、葛藤し、苦悩し、後悔した果てに届いた、裸の「自分」がそこにいる。


君が、あなたが選び続けたその道が、自身を形作っているのだ。


そこにあるのは幸福か、不幸か、それは「今」はまだ決められない。


でもこれだけは言えると思う。


選ぶ責任も結果もなのだと。

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