真面目に見えるあの子家では隙だらけなんです
瑠愛
第1話 幼なじみ
唐突だが俺には幼なじみがいる。
そいつは容姿端麗で頭が良く真面目である。
高校で生徒会副会長もしている。
そいつの名は日向凪(ひなた なぎ)という。
さっきもいったがこいつとは幼なじみ。
こいつとは今までかなり近い距離で過ごしてきらから分かるがこいつは家ではまったくもって真面目じゃない。
簡単に言えば隙だらけ。
学校では気を張っているらしい
俺は重い足取りで玄関へ向かった。
部屋の電気が付いてるのが見える。
俺はドアを開けリビングへ向かった。
そこに居るのは
「おかえりー康晴」
「なんでまた居るんだよ」
「だって暇だしー」
ちなみに康晴とは俺の事。俺の名前は峰孝康晴(みねたか こうせい)という。
そして俺の前にいるのは日向凪。幼なじみだ。
俺のリビングでテレビを見ながらポテチを食ってゴロゴロしてる。
先に言っておくが俺とこいつは同棲はしていない。
家がお隣同士なだけだ。
いや、お隣同士にさせられたと言った方がいいだろう。
俺たちは高校に入り自立をするために一人暮らしをすることになった。
それで幼なじみがお隣にいた方が良いだろうという俺たちの両親の意見によってお隣同士で住むことになった。
たが日向は俺が帰ってくる頃にはほぼ俺の家にいる。
ほぼ同棲みたいなものだ。
「お前いつまで俺の部屋いるの?」
「分かんなーい」
「出てけー」
といい。俺は日向を引きずった。
「ちょっとやめてやめて!わかったから!引きずるのやめて!せめてポテチだけでも食わして!」
とまぁこんなやり取りは日常茶飯事だ。
「そういえばお前告白断ったのか?」
「うん」
「あんなにイケメンなのにもったいねー」
「私は好きな人いるし」
「え?」
「その人は鈍感でねー。中々気づかないんだよねー」
「そいつは最低だな」
こいつは見た目もいいので告白などはよくされる方だと思う
相談などにも結構乗られるがイマイチおれに相談する理由がわからない。
ちなみに俺は告白などされたことも無い。
「康晴は好きな人とかいるのー?」
「居ないな」
「即答ですか。こんなに可愛い幼なじみが居るのに好きにならないんですかー」
「お前は幼なじみとしか見てないからな」
「女の子として見てくれてもいいのに(小声)」
「ん?今なんか言った?」
「なんでもないわ!康晴のアホ!」
「なんで俺怒られてんの?!」
《日向》
康晴のアホ!
私の気持ちも知らないで
「お前は幼なじみとしか見てないからな。」
最低!本当に無神経なやつー!
毎日家に来てるんだから察しろよ鈍感!
けどさっきの言葉が地味に刺さる。
私って女の子ことして見られてないのかぁ
そうだよね。幼なじみだもんね
とそんな感情が顔に出てたのか
「どうした日向?大丈夫か?」
「ん?あ、あぁうん!大丈夫だよ」
やっぱり康晴は優しい
こういう所が好きになった
自然に気遣いが出来るところとか。
けど恋愛には無神経なので減点です!
「じゃぁ、私帰るね!またあした!」
「またな!」
私は康晴の家の隣にある自分の家に戻りベッドにうずくまった。
「私はいつになったら振り返ってもらえるんだろぅ」
私はそのまま風呂場に行った。
翌日私はいつもより少し早く目が覚めた。
せっかく早起きしたんだし康晴の分の朝ごはんも作ろうかな
と思い私は康晴の分まで朝ごはんを作り康晴の家のピンポンを鳴らした。
玄関から出てきたのは寝起きだろうと思える康晴の顔があった
「なんだよこんな朝早くから。」
「今日はいつもより早く目が覚めたから康晴の分まで朝ごはん作ったんだ!」
「今日は雨が降るな」
「ひどい!」
「だってお前そんなに優しかったっけ?」
「いや早く目が覚めたからですー!暇だったから康晴の分まで作ったの!」
と照れ隠しのような感じで言ったのだが
「あっそ。ありがと」
「え?あ、うん。」
こいつ絶対振り向かしてやる!
と思った日向であった
あとがき
1話を読んでくださった皆様ありがとうございます!
基本的には1日1話のペースとさせて頂きます!
次の話はもう少し描きます!
真面目に見えるあの子家では隙だらけなんです 瑠愛 @ruea0309
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