(二)-7
その後すぐに注文した料理が届いた。その直後、料理を持ってきたホール係のアルバイトの女の子に続き、店の奥で中華鍋を振っていた恰幅のいい白衣を着た男性が、餃子を一皿持ってきた。
「これ、先日、お世話になった際のお礼です」
そう言うと、男性は厨房に戻っていった。
「なにかあったの?」
「ああ、先日、北方組の人間が来てな、暴れていったんだよ。この店、川居組系の店でさ。ちょうど縄張りが接している最前線に位置していてさ。その件で、出場したんだ」
(続く)
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