乙女心は泡のように
@Nekota219
第1話
ある日の休日、今日は久しぶりに任務も無くコルトの家に居た。
朝日が眩しく目を覚ますと既にコルトは起きていて何だか身支度をしていた。
「コルト…おはよ。どこかお出かけ?」
『あぁ…おはよう!うん、今日は知り合いの買い物の手伝いに。』
彼はそういいながらいつもと変わらずに
微笑んでくる。
ただ、嫌な予感がした。
これが<女の勘>とでも言うとだろうか…。
(あぁ…これ絶対女の子とだ…はあ…。)
「ふーん、気を付けて行ってきてね?」
『大丈夫だよ、すぐそこのリムサでの手伝いなんだ。夕食前には帰るさ』
そう言いながらいつもと変わらない支度をしている。
『そこの朝ごはん白雪の分!ジャムの蓋、全部開けといたから好きなの使っていいからな。』
「はーい。もう!蓋ぐらい開けられるってば!」軽く口をとがらせてみる。
『ごめん、ごめん。じゃあ行ってきます。』
「んー!いってらっしゃーい。」
お互い軽く手を振り合いコルトを
食卓から見送る。
(んー…なんにもないと良いけど…。)
そんなことを考えながらコルトの
手作りジャムのトーストを頬張る。
--------------------------------------------------------------
(何が悪かったのか…。んー…ちっともわからん。)
赤くなった頬を撫でながら考える。
確かに自分は疎いとよく白雪から
怒られてはいるが…。
『買い物に付き合って言われたが…そうゆう事だとは考えもしなかったなぁ』
ボソッと独り言とを呟きながら家路に着く。
『ただいま~…。』
「ん?おかえり~。思ったより早かったね?」
「というか…その頬っぺた…。」
『ん~…また女の子怒らせちゃって』
そう言いながら困ったように笑っている。
「笑い事じゃないよ~…。今度は何したの?」
赤くなった頬を手当しながら呆れた様子で聞いてみる。
『えーっと…。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます