水無月シェフの気まぐれサラダ

水無月やぎ

第1話 appleへの目覚め

 初めましての方は初めまして。このページを開いていただき、ありがとうございます!

 水無月やぎ、と言います。カクヨム歴は約半年。ホラー短編やラブコメ長編など書いているのですが、これからはエッセイにも挑戦してみようかな、と。


 なぜ、エッセイを書こうと思い立ったのか?

 理由は2つあります。

 1つ目は、私の大好きな女優であり、作家である松井玲奈さんがエッセイを上梓されたこと。←感化されやすい

 2つ目は、今執筆のスランプに絶賛突入中であること←普通にヤバい


 はい、こんな理由でございます。2つ目に関しては、誤解のないようにあえてお伝えしますが、決して「エッセイの方がフィクション書くより余裕だろ」と思っているわけではありません。むしろ自分の経験を、魅力と共に人にお届けする方が難しい。でも、これがある意味フィクション執筆のリハビリというか、執筆のヒントになればいいなと思って、エッセイを書こうと思ったわけです。

 そして私の大好きな(以下略)松井玲奈さんのご活躍が、私のモチベーションを上げてくれました。彼女のエッセイは食べ物についてですが、小説「カモフラージュ」でも食べ物の書き方が非常に魅惑的で、読者を虜にするんです。この話は長くなるので、後に回そう。笑


 そんなこんなで、エッセイを始めることにしました。テーマは本当に、その時々の思いつきです。だから、“気まぐれサラダ”。気まぐれ故にドレッシングかけたはずなのにまた上からレタス被せる、とかいうことをしそうですが笑、良ければお付き合いください。


 前置きが長くなってしまったな。

 今日は、「appleへの目覚め」というタイトルです。

 スマホのことじゃありません。私はAndroidユーザーなので……わざと紛らわしくしました、ごめんなさい。笑

 ここでは本物のりんごについて、お話したいなぁと思って。



 最近、りんごをよく食べます。朝昼夜構わず、週に2回くらいは必ず。ビタミンと食物繊維取れるかな? と思いまして。笑

 私の好きな果物ランキングトップ3にりんごは入っていなかったのですが、もう少しで食い込んできそうです。そうしたら、現在ダントツトップのみかんは殿堂入りかな。

 なんでりんごがお気に入りになりそうなのか。その理由は、にあります。

 今までは「果物が好きかどうか」の基準は、味にありました。まぁ当たり前ですよね。とっても甘いのか、ちょっぴり甘酸っぱいのか、それが価値基準。


 でも今、私の基準は食感に変わろうとしています。

 りんごって、「しゃくしゃく」って音するじゃないですか。あれがたまらないのです。「しゃくしゃく」って食感、りんごだけじゃないですか? 梨は似てるけど、水分量が多いから、「しゃくしゃく」の中に「ぴしゃ」が入るんです。その点、りんごは純粋に「しゃくしゃく」。レタスとか、瑞々しい野菜も似た音しない? って思いますよね? でもあれらは、「シャキシャキ」なんです。で、「シャキシャキ」。でもりんごは、で、「しゃくしゃく」。少なくとも私の耳には、そんな風に聴こえます。


 多分、りんごの「しゃくしゃく」音には納得していただけたかな、と思います。でも皆さんはきっと、思うでしょう。


「そもそも、なんで基準が食感に変わったの?」って。


 その理由は、マインドフル・イーティングを始めたからです。

 専門用語出てきてしまいましたね。今日はサクッとだけお話しますね。今日の主役はりんごだから。


 急にアカデミックな話題であれなのですが、心理学に「マインドフルネス」という分野があります。最近注目され始めているものですが、これについては後日、お話しようかな。

 今日お伝えするのは、その中の「マインドフル・イーティング」というものです。英語にすれば、Mindful Eating。直訳すれば、「マインドフルに食べる」という意味です。

 マインドフル? はい? ってなると思います。ここではとりあえず、「ありのまま」という意味で取ってもらって良いかと。Let It Goレリゴーです。

 マインドフル・イーティングとはつまり、「ありのままに食べる」ということ。食べ物を口の中に入れた感覚、食感などに注意を向けるんです。私はかれこれ1年近く、これを実践しています。これね、全然難しくないんですよ。


 時間に余裕のある時は、なるべく「ありのまま」に。

 食べ物を箸やスプーンですくい、1口分に盛られたそれをちょっと観察して、口に運ぶ。途端に広がる匂いを感じ、噛んでみて、味の広がりや舌で触れた感覚の変化を味わう。

 一通りの流れを書くとちょっと気持ち悪い感じもしますが笑、皆さんもいつもよりちょっと高級なご飯を食べる時は、こうした味わい方をしているのではないでしょうか。コロナでなかなか行けませんが、旅行先のご飯とか、特に味わって食べると思います。それを、普段の食事でも実践する、ただそれだけなのです。


 そうしてマインドフル・イーティングを実践していく中で、気づいたんです。

 りんごを口に入れた時、他の食べ物とは何かが明確に違うと。

 私が経験してきた、「もぐもぐ」「もそもそ」「むしゃむしゃ」とは食感が明らかに違ったのです。

 りんごなんて離乳食の頃から食べているだろうに、りんごを食べてこんなにハッとしたのは初めてでした。食べた時の私の脳内はこんな感じでした。


 えっ、なんか「しゃくしゃく」って音がするんだけど!!!!!


 ってなったわけです。

 嘘だぁ、りんご如きでそんななる? と思うでしょう?

 他の物食べてから、りんご食べてみて下さい。りんご如きでそんななりますから。笑


 ちなみに個人的見解ですが、食感でいうとバナナは最悪です。アボカドもよろしくない。だんだんトロトロして溶けていくようなのが私は苦手です。チョコも溶けてくから、あんま好きじゃない。あ、バナナは皮が青いやつなら何とか食べられます。


 こんな感じで、いつも無意識に食べる物にちょっと注意を向けてみるだけで、割と色んなことに気づきます。


「あれ、私これ好きかも?」だったり、


「うーん、これはやっぱ苦手」だったり。


 この感覚は日によって違ったり、加工形態(生か加熱済みかなど)によっても違ってくるかもしれません。マインドフル・イーティング、自分の嗜好を見つめ直す良い機会になります。


 で、私思ったんですが、これをもし人間関係に当てはめてみたら、


「あれ、私この人と仲良くなれそう!」とか、


「あ、こういうタイプの人はちょっぴり苦手みたいだ」とか、


 そういう発見にも繋がりそう。


 何事も勘とか噂とかじゃなくて、自分でしっかり確かめて判断を下してみることが肝要なんだな、ということに気づかされます。


 今回はりんごの話でしたが、皆さんもぜひ、他の物でこんな経験をしてみてはいかがでしょうか? それこそバナナでもキウイでも、はたまたハンバーグやカレーライスなんかでも良いと思います。笑



 自分についての発見って、結構面白いものですから。

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