(二)-13
ちなみに、六時間目が終わり、いよいよ放課後になった。部活に行く準備をしたあと、ムサシ君に声をかけようとしたら、彼はすでに教室から姿を消していた。
早っ! まさか速攻でいなくなっているとは思わなかった……。彼はサッカー部だから着替えはグラウンドにあるサッカー部の部室ですればいいから、荷物をもってすぐに出て行ってしまうのは、まあ当然か……。そこまで気が回らなかった。
こうなったら、あとは部活動が終わった、下校時間を待つしかない。そうすれば、彼に会える。それがラストチャンスだ。
私は決意を胸に、部活へ行った。
(続く)
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