(三)-5
とにかく、今は昼なので、表通りにいる分には危険なことはないだろう。だから明たちが出てくるまで、しばらく待つことにした。
ときどきハンチング帽を被って小さい手提げ鞄を脇に抱えたジャンパー姿の男性が通り過ぎていった。中学の制服を着た私を見つけては頭から足先までジロジロ見ながら通り過ぎていった。
それから一時間くらいした頃であろうか、ビルの方で音がした。大きく鈍い音だった。まさしくドサッという何か重い何かを落としたような音だった。音の方に目を向けると、人が倒れていた。しかもうちの中学の男子の制服を着ていた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます