「主も、面白いな。」

「怠惰か。私になんの用?」

「あの娘を殺そうとしてたのに、彼女が窓から飛び降りたら、『大丈夫? 怪我してない?』なんて聞くんだから」

「ちっ、

殺そうとしてたなんて言い方しないで、私はあの海賊共とは違うもの。

それに、私は別に面白いことなんてしてないわ。

窓から落ちた人がいたら、心配するなんて当たり前でしょう。

『家族』だろうとそうでなかろうと関係なくね」

「へへ、そういう考えを世間じゃ『変わってる』って言うんだぜ。

まぁ、でも安心しな。

主が心配しなくてもさ」

「貴方、彼女のどのぐらい一緒にいたのよ」

「さぁ、

「・・・あっそ、

そろそろ持ち場に戻りなさい。

新しい家族を迎え入れる準備をなさい」

「へいへい、

んじゃ

怠惰のスケルトンがティティーの部屋を出る時、彼は最後にこう呟いた

「ま、俺が戻らなくたって。

・・・な」

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ティティーの館(ノーマルストーリー) HAKU @HAKU0629

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