第7話 豆狸、新しい巣穴の場所を決める
従兄
『ここの主人は客の少ない日や休みの日にワシが行くと、お酒を振る舞ってくれる良い人間なんじゃ。』
『そりゃあええのぅ~♪』
『今日は店が休みじゃから、もうすぐ出て来るはずじゃぞ!』
従兄
どうやらアレがこの家のご主人の様です。
『キュウ』
従兄
「おっ!狸、今日は仲間も一緒か?」
そう言ってご主人は、中にいる奥さんに小皿をもう一枚持って来る様に頼みます。
小皿を持って来た奥さんはお酒を呑んでいる狸達を見てビックリ。
『本当にええ人間じゃなここの主人は♪』
『そうじゃろう♪嫁の作る肴も美味しいしのう~。』
『決めたぞ!ワシここに住む事にする!』
豆狸達が帰った後、奥さんはご主人に……
「今の狸…まるで【
それを聞いたご主人はビックリです。
「えっ!?
「
奥さんがご主人に話たのは、この町に伝わるちょっと変わった
「私も子供の頃にお爺ちゃんから一度だけ聞いた昔話だから、うろ覚えなんだけどね…… 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昔話【
むかしむかし、ある街道沿いに……
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