初恋の後悔

初恋の後悔

中学生になって、あの大人気アニメに憧れ入部したバスケ部。

私は決して運動神経がいい方ではなくで、毎日ついていくのに必死だった。そんな毎日の中で男子バスケ部の1つ上の先輩にアドバイスをもらううちに仲良くなっていき、自然に好きになっていくのは当たり前だったと思う。

一歩踏み出す勇気もなく、仲のいい先輩、後輩という関係を続けること数ヶ月。

意を決してバレンタインに想いを伝えることに。

そんな時、親友に「内緒にしてね。」とこっそり打ち明けられた。

「ずっと先輩が好きだった」と。

大好きな親友と先輩は小学校から同じで、小学校の時から好きだった、と。

私は自分の気持ちを親友にも伝えておらず、

「そっか…」としか言えなかった。

バレンタインに気持ちを伝えたい、でも１人では不安だからついてきてほしい、と言われ、なぜか断れず親友が先輩に告白するのをついていく私。

親友が告白するのを後ろの方で情けない顔で見てる私。

真っ赤になりながら告白してる親友。

「えっ？」という顔をしながら、親友と私の顔を見比べている先輩。

少し間があって先輩の「君のことよく知らないからまずは友達からでもいい？」っていう声が聞こえた。

その時の私の気持ちはショックなのかホッとしたのか自分でもよくわからなかった。

…………それから18年。

私と親友は今でも親友で。

そして、大好きな親友は先輩の苗字になり、可愛い子どもも2人いる。

親友も先輩も幸せでとても嬉しいけど、たまにふと思う。

あの時、親友に先輩が好きと言われたとき、「実は私も……」と言えてたら、

私も先輩に自分の気持ちを伝えてたら何か変わってたのかな？

昔に戻れるとしたら私はどうするだろう？

そうやって考えてしまうけど、結局最後は「大好きな2人が幸せだからまぁいっか！」ってなるんだけど。