さあ、お前の武器と能力はなんだ。
海の音
第1話 入学
今日未明、星城市の地下駐車場に変死体が発見されました。防犯カメラには不審な影が写っており、警察は調査を進めています。次のニュースです。動物園の...
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい、気をつけていくのよ!最近物騒なことも多いからね!」
「分かってるよ〜」
ホントに...お母さんは心配性なんだよな。
まあ、何はともあれ、今日は入学式だ、ちょっと不安なことも多いけど、楽しみだ!
「うおお...やっぱりこの学校の正門には圧倒されるな...」
この正門は全て石のレンガでできていて、上には2匹の狛犬?のような生き物が飾られている。
「お前、何正門の前に突っ立ってるんだ?」
「えっ、ああいやちょっと正門がすごくて...」
びっくりした...あれ?
「ああ、そう...なんか不思議なやつだな。
お前名前は?俺は平良颯太だ。」
颯太の目...っていや後で聞こう。
「僕は、双雲柊斗。よろしくね!」
「お前、クラスは?俺は1のCだけど」
「おお!奇遇だね 、僕も1のCだよ。一緒に行こう。」
「そうだな、行くか。」
校舎の中は結構古い感じで、昭和の学校って感じだ。
廊下を歩いて行くと、1のA 1のBと続き...
「ここだね。」
扉を開けるともうクラスには半分ぐらいの生徒が座っていた。
指定された席で授業の準備をしていると...
キーンコーンカーンコーン
「新入生の皆さん、こんにちは。私はこのクラスの担任を務めさせて頂く千業東寺だ、よろしく」
おお、凄いスマートな先生だ。かっこいい...
「早速だが、君たちにはこの学校のコースを決めていただく。ほかの学校はあとから決めるのかもしれないが、この学校はちょっと特殊でな。」
特殊?何か理由があるのだろうか。
紙に書かれている選択できるコースは文学コースや進学コース等様々なコースが存在した
...ん?これは...異常生物討伐コース?
えーっと...世間一般では認知されていない異常な生物を討伐し日常を守るコースです。
って...
いやいやいやっ!おかしいでしょ!なんだよ 、異常生物の討伐って!意味わかんないでしょ!
てか、なんでみんな不思議がんないの?!
そうだ、颯太は?!...あれっ?颯太も不思議がってる。
どういうことだろうか...
しかし気になる...このコース。
でも将来に関わるコース決めをこんな変なコースにする訳には...
そうだ、ちょうど横の方に来た先生に聞いてみよう。
「先生!」
「ん、どうした何か質問か。」
「このコースってなんですか?明らかにおかしいコースがあるんですけど...」
「そのコースか...少なくとも、君のような子を求めているコースだよ。」
「でも、将来にも関わってくるコース決めですよ?」
「うーんそうだねでも、このコースは君の将来が保証されてしまうような、とんでもないコースだよ。選ぶか選ばないかは君次第だ。」
そう言って先生は後ろの方に行ってしまった。
なんだ?将来が保証されるコースって...?
しかも、君のような子を求めている?
超気になる!ええーい!こうなりゃ先生の話を信じるしかない!
自分の将来のためにもこのコースにしよう!
「はい!じゃあみんな書き終わったかな?
よし、じゃあ回収するぞ〜後ろから前に回してくれ。」
自分の書いた紙が前に回っていく...もう変えることはできない...
本当に大丈夫だろうか、不安になってきた...
「それじゃあ最後のホームルームの時にそれぞれのコースの場所を書いた紙を配布するから、今日はちょっとした学校の説明をしていくぞ〜。
まず、授業は主に...」
こうして学校の説明が始まった、説明は2時間ほどで終わり、ホームルームとなった。
「それじゃあ、紙を配布していくぞー。」
渡された紙には、西校舎1階空き教室と書かれていた。
空き教室?なんで空き教室...?しかも学校で1番角の場所じゃないか。
まあ、取り敢えず明日この書かれた場所に行けばわかるだろう。
「それじゃあ今日の初授業はこれでお終いだ、気をつけて帰れよ。」
「柊斗、一緒に帰ろうぜ」
「うん、帰ろう!」
「なあ、柊斗お前なんのコースにした...?」
「僕は...なんか、よく分からないんだけど異常生物討伐コーs...」
「おお!同じじゃあねえか!良かったよ...仲間がいて...あれを見つけた時はさすがに自分の目を疑ったよ...」
かなり食い気味に来たな...まあ仲間がいたら安心しちゃうよな...
それからは、他愛もない会話をしていそれぞれ家に帰った。
「ただいま」
「おかえりなさい!お風呂湧いてるわよ。ササッと入ってご飯にしましょ!」
やっぱり、家が1番落ち着くな...
それから僕は、お風呂に入ってお母さんと一緒にご飯を食べ、寝床に着いた。
「取り敢えず、何もかもは明日わかる...!
明日しっかり起きてすぐに書かれていた場所に行こう...」
そして僕は、眠りについた。
「東寺君、今回の異常生物討伐コースには何人の生徒が入ったのかね。」
「今回は15人ほど入る予定です。ご安心を、この子達は私共教師が、必ずや強い子達にしてみせます。」
「頼んだぞ、この子達がこの世界の均衡を保っていく為の鍵となるのだからな。」
「わかっております、校長。」
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