秘密基地

@nekuna

僕たちの秘密



昔、本で読んだことがある秘密基地を

僕も作ってみたくなった。


まずは、秘密を共有する友達だ!

秘密をきちんと守れるやつじゃなきゃダメだ。

あ、、、あいつ誘ってみよう!


早速連絡してみた。

いまからうちに来るらしい。


わくわくが止まらない。

心拍数がはやくなる。


−ピンポーン−


きたきた!!

友人とパソコンで検索する。

便利な時代になったな。

人の秘密基地を簡単に検索で知れるなんて。


まず必要なものは特になさそうだ。

場所を決めさえすれば、

自分たちだけの空間を徐々に作り上げていけばいい。

あとは誰にも内緒でやるだけだ。

想像の中でどんどん秘密基地が完成していく。


でも問題がある。

場所がない。


この大都会で、人に知られずに空間を作れるような場所が。

思い描いていた秘密基地を作れそうな場所がない。


その日はお互いに場所の候補を練ることを宿題しにして解散した。

あのドキドキ感はもうだいぶ薄れてきている。



次の日の朝、友達と朝早く学校に集まり作戦会議。


驚いた。


同じことを考えていた。


それは

場所を選ばない秘密基地。


ひと昔前とは全く違う

令和を生きる僕らだけの秘密基地。


誰にも内緒だよ。

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