遅い春の恩恵

 昨日も雪、今日も雪……暦の上ではとっくに春だというのに、今年の冬将軍は根性があるらしく、ずっと寒さが続いています。

 

 人間は参ってしまうのですが、早い春より遅い春の方が、果樹にとっては良いものらしいです。


 冬の間、果樹は「休眠期」。

 活動を停止してぐっすり眠っています。


 樹は、気温など環境が整うと目覚めるのですが、早い時期に変にぽかぽか陽気だったりすると、うっかり目を覚ましてしまうのだそうです。

 

 すると、本当の春が来るまでうつらうつらした状態になります。

 そして、ぼんやりしながらも起きてしまった状態で寒さが戻ったりすると、花芽は大ダメージを受け、その年の果実の出来に大きく影響してしまいます。


 しっかりとした寒さが続いたお陰で、今年の樹々は熟睡できているようです。

 英気を養った木々が、たくさんの花を咲かせ、豊かな実りをもたらしてくれると良いなと思います。

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