刺激を求めて魚屋へ

 盆地で生まれ育ったので、魚介類は詳しくありません。

 食卓に並ぶ魚も鮭、鯵、鯖などスタンダードなものが多いです。

 海のある地域に旅行に行くと、食べたことのない海の幸に出会えるので、とっても興味深いです。

 たまに潮風も感じてみたいなぁと思ったりしますが、ここのところ旅行どころではないので、ずっと海を見ていません。

 


 そんな私が、日常に特別感を演出するのに、最近いいかもと思ったのが、魚屋さんでの冒険です。

 たまに行く某スーパーの鮮魚売り場が結構充実していて、珍しい魚が並んでいたりするのです。

 

 普段買うお刺身といったら、サーモンやマグロのすき身くらいなのですが、その日刺激に飢えていた私は、「ウマズラハギ」を購入しました。


 面長のユニークな頭もついたお造り。

 お刺身なのに、大きめの肝もついていて、どうやって食べるか分からず、魚屋のお兄さんに訊きました。

「刺身にちょっとつけたり、肝醤油にすると美味いよ」

 とのこと。

 家に帰って、生まれて初めて「ウマズラハギ」を食しました。

 硬すぎず柔らかすぎない丁度良い白身。噛むと旨味もしっかりしてきます。

 肝と一緒に頂くと、これまた濃厚で味わい深い。

 見かけによらず、大変美味しいお魚でした。



 これで、チャレンジが楽しくなった私は先日「平貝」を購入しました。

 ちょっとお値段が張ったので悩みましたが、見たことがない位大きな2枚貝だったので好奇心が勝ちました。(見た目は30センチ近いムール貝のよう)


 こちらもお造りで頂きました。

 甘味と旨味と適度な歯応えがあって、ホタテとはまた違った魅力がありました。

 大きな貝殻を皿にして白い身が乗っていたのですが、貝の黒のグラデーション模様が高価な焼き物のように美しくて、いい感じでした。



 普段使いのおかずにはお高いですが、月に一度くらい、お出かけ代わりの贅沢と思えば安いかなぁ。

 次回、どんな変わりものに会えるかちょっと楽しみです。

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