扉を開けて外に出ると、小さな光がすうっと横切っていきました。

 

 涼しさを感じない夜だったので、そろそろ観れるかしら? と思ったのですが、どうやらアタリです。


 初夏の夜の風物詩!

 「蛍」です。


 ゲロゲロゲコゲコ……

 という蛙の声を聴きながら、夜の散歩に出かけました。

 

 闇に目が慣れてくると、僅かな光も見つけられるようになります。

 探しながら歩くと、田んぼの畦道に黄色い淡い光が点々としてるのが見えます。

 止まってるいる蛍もじっくり観察できるので良いですが、やはり醍醐味は空中を舞う姿。


 (飛んでないかな〜?)

 ドキドキしながら、水路の近くまで歩きました。


 すると


ふわっ、ふわっ、ふわっと


 複数の蛍が、光に強弱をつけながら飛んでいます。

 不規則な自然に光の点滅は、心に染みる美しさ。

 これぞ、これぞ田舎の特権です。

 

 人が集まると困るので秘密にしていますが(笑)我が家の周りは蛍の生息地です。

 


 


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