花を渡るもの
「マメコバチの巣ができてるぞ!」
捨てようと置いておいた
さあ、この時のじいちゃんの表情はどんなでしょうか。
困った顔? それとも嬉しい顔?
正解は! 「とても嬉しい顔」でした。
蜂は花粉を運んでくれる益虫。
果樹の畑をぶんぶんぶんと飛び回り、花から花へ花粉を運びます。
梵天(タンポポの綿毛みたいな丸いふわふわがついた道具)を片手に、人の手で花粉つけもしますが、自然の力、蜂の力で受粉させた方がより美味しい実になるといいます。
なので、蜂屋さんからミツバチを借りて、畑に巣箱を置いたりしています。
でも、じいちゃんが言うには、ミツバチよりマメコバチの方が良いんですって。
ミツバチが蜜を運ぶのに対し、マメコバチは花粉を運びます。
花粉団子を作ってそこに卵を産むからです。
そのため、マメコバチは花の中に潜り込み、丁寧な受粉をしてくれるそうです。
ヨシなどの小さな細長い穴を巣にするマメコバチ。
茅葺きの屋根が多かった昔は、そこに巣を作って、マメコバチもたくさんいたようですが、今は少なくなったみたい。
農家に嬉しいマメコバチ、増えるといいなぁ。
蜂は花を渡っていい仕事をしてくれます。
家の中に迷い込んだ時はそっと窓を開け、表へ逃してあげてくださいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます