兜の季節に

「遅れてきた英雄」と言えば、東北の雄「伊達政宗」ですね。

 政宗が後20年早く生まれていたら、戦国の様相も違ったものになったとかならなかったとか。

 戦にも政治的手腕にも長け、大人気の伊達政宗ですが、私は好きじゃないんです。


 平安末期、会津は仏都として栄えていました。

 最澄との法論で名高い高僧・徳一が開いた恵日寺などは、全盛時には寺領18万石、寺僧300人、僧兵6000人、堂塔伽藍は100を超え、子院3800坊を数えたというほどでした。

 しかし、伊達政宗が攻めてきて焼き払ったことで、今は見る影もありません。(最近はちょっとだけ復元を頑張ってはいますが……)

 伊達の侵攻は容赦なく、あちこちで女、子供までも撫で斬りにしたとの記録を残すほど。

 ちなみに私のご先祖様も一族の殆どが討ち取られるという憂き目に……。


 仕方ないです。伊達強いんだもの。

 「信長の野望」でリベンジを試みましたが、私がヘタなのと葦名が弱すぎてお話になりませんでした。


 5月5日は端午の節句。

 五月人形や兜飾りを見る機会が増えます。

 兜の形は源氏スタイルか政宗スタイルのほぼ2局化。稀に家康や幸村がありますがごく少数です。

 

 それを見るたびに、

「くっ、伊達か」

 と何とも苦々しい気持ちになる私。

 伊達とか毛利とか、何かと過去を引きずってしまうのでした(笑)

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