おはよう

@tomoyan19870420

第1話

「おはよう」今日もこの一言から始まった。何気ない一言だ。その一言、俺にとっては違和感の始まりだった。

ある日の朝、「おはよう」、、、ん?なんだ、この違和感、、、。

温かいような、緩いような、お風呂に入ってる心地。まぁいい。彼女が待ってる。

俺は足早に外に出た。

「おはよう」彼女だ。、、、ん?まただ。この違和感。泣いてる?悲しい顔だ。何を言っても反応がない。昨日の電話で怒らせたのかもしれない。俺たちはよく喧嘩をしてた。昨日は喧嘩をして、結局デートの途中で、帰ってしまった彼女を追いかけたが、振り切られてしまったのだ。帰って電話をしたが、また喧嘩。何やってんだ俺。

でもなんで悲しい顔なんだ。

何も話すことなくただ歩いた。「帰ろう」俺から切り出した。何も言わなかった。終始悲しい顔。

家に着いた。母親も父親もどこかに行くのか、いつもとは違う格好だ。

あれ?東京に住んでいる姉がいる。久しぶりに顔を見た。もう何年も会ってない、どうしたんだろう。珍しい。

今日の夜は宴会だな。飲み明かそう。

「おい、親父ー」呼んだが振り向かない。しばらくして振り向いた。親父も耳が遠くなったな。ん?なんだよ、親父まで浮かない顔して。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おはよう @tomoyan19870420

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ