第6話
運ばれた病院でオレも手当をしてもらいそのまま帰宅した。
致命傷を負った彼はタツヤといって同じ高校の三年生らしい。
高校生活の初めからそんな事件を起こしてしまったことに、オレは落ち込んでいた。
この先、高校で決闘部の奴らと会うことになると思うと気が滅入る。
明日は、病院にタツヤの様子を見に行かなければならない。
病院に行くとタツヤは1人部屋にいた。
オレが頭を下げたらタツヤは
「マサユキに付き合って追いかけたオレも悪かった。すまんな。」
怒鳴りつけられると思っていたオレは、肩の力が抜けた。
「どうやら全治一年らしい。」
ポーションやヒーラーを使っても、すぐに治らないほど酷かったようだ。
怪我の責任がオレだけにあると考えていないようで、少し楽になった。
「学生生活最後の大会に出られないことに、正直恨むぜ」
オレは再び謝った。
「オレのできることならなんでも言ってください」
タツヤは驚いた後、ニヤリと何か企んでいる顔をした。
どうやらオレは天才らしい。 @nanaironopen
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